
抜歯後に飲酒や喫煙をすると、傷の治りが遅くなり、感染症やドライソケットを引き起こす確率が高まります・・・!
ここでは、抜歯後いつからお酒を飲んだり、タバコを吸ったりして良いのかを解説します!歯を抜いた後は歯茎がとてもデリケートになっているため、ケアが大切です!
目次
抜歯後にタバコを吸ってはいけない3つの理由

傷口の治りが遅くなる
タバコに含まれるニコチンには「血管を収縮させる作用」があります。傷口の治癒には血液や酸素が必要ですが、タバコを吸うことで血管が収縮し、血流や酸素の循環が悪くなります。結果、傷口が塞がるまでの時間が長引いてしまいます。
感染症リスクが増大する
タバコの煙には、免疫力を下げる作用があり、細菌感染するリスクが増大します。細菌に感染すると、強い腫れや痛みを伴い、酷い場合は「骨髄炎」を引き起こします。
ドライソケットの大きな原因
抜歯後は血がゼリー状に赤黒くかたまり、歯茎が治癒する間歯茎を守ります。これを血餅と呼びます。血餅が取れてしまうと歯槽骨が露出し、ドライソケットを引き起こします。
タバコを吸うことで口の中が陰圧になり血餅が吸い取られたり、また血流が悪くなり血餅の形成を妨げてしまうため、ドライソケットになるリスクが増大します。
ドライソケットの発症率は約2~4%で、下顎の親知らず抜歯では、なんと約20%の確率で起こるとされています。ドライソケットにならないためにも、抜歯後はタバコや飲酒などは控えましょう。
親知らず抜歯後の「飲酒」はいつからOK?

飲酒は傷の治りを遅くする!当日~翌日は禁酒
お酒(アルコール)は血管を拡張させ、出血を促します。出血が長引くと血餅ができにくくなり、傷の治りが悪くなりますし、細菌に感染しやすくなります。また血液の循環が促され、ズキズキと痛みが出やすくなるため、抜歯当日~翌日は禁酒するようにしてください。
お酒(アルコール)は「1週間後」からOK
抜歯後の飲酒は、最低でも2~3日、一般的には1週間後からであれば大丈夫と言われています。2~3日は血餅が定着する大事な時期であり、抗生物質を飲みきる3日間は飲酒を我慢しましょう。
親知らず抜歯後の「喫煙」はいつからOK?

喫煙は傷の治りを遅くする!当日~翌日は禁煙
タバコは有害物質であるニコチンにより毛細血管が収縮し、傷の治りが悪くなります。喫煙は歯周病やドライソケット、感染症などの原因にもなりますので、抜歯当日~翌日は禁煙してください。
タバコは「1週間後」からOK
親知らずを抜いてから約1週間前後に抜糸があります。タバコを吸い始めて良いのは、基本的に抜糸する「1週間後」が目安になります。この間にタバコを吸ってしまうと、ドライソケットや感染症を引き起こすリスクも、ぐんと上がります。
抜歯後は血流を安定させることが重要
抜歯当日~翌日には、血餅と呼ばれる血のかたまりが形成され、傷を保護・修復していきます。傷の治癒には、血流をいかにコントロールして、患部に血液と栄養を運ぶかが重要となります。
お酒やタバコは血流を不安定にさせ、酸素の供給も妨げてしまうため、傷口の治りを悪くしてしまいます。そのため、抜歯後の禁酒・禁煙が治癒には欠かせません。
抜歯後に、絶対してはいけない10のこと
- 麻酔が効いているうちに食事する
- 頻繁に口をゆすぐ
- 激しいうがい
- 抜歯部分に詰まった、食べカスを無理に取ろうとする
- 処方された薬は必ず飲みましょう
- 当日の入浴
- 麺をすする
- ストローで吸う
- 激しい運動
- 夜更かし
抜歯後は、お酒やタバコ以外にも、食事、運動、など気をつけるべき事がたくさんあります。抜歯後の注意点やドライソケットにならないための対策については、以下記事で紹介しています。
- 抜歯は痛い?!抜歯後の痛みを和らげる方法
↑抜歯後の注意点・ドライソケット対策を紹介!
まとめ
抜歯後に飲酒や喫煙をしてしまうと、傷の治りが遅くなります。さらに、感染症やドライソケットを引き起こすリスクが増大するため、抜歯当日~翌日はもちろん、最低でも2~3日は飲酒・喫煙は控えた方が良いでしょう。お酒を飲んだり、タバコを吸い始めて良いのは、抜歯後1週間が目安です。
最後までお読みいただきありがとうございます。皆さまが無事に治療を終えれますように。