
親知らずを抜いた後の食事って、本当に辛いんですよね・・・。
ここでは、左右上下の親知らずを同時抜歯した筆者の経験から、「親知らず抜歯後の食事」について、いつから食べられるの?おすすめの食べ物は?食事で気をつけることは?など色々と紹介していきます。
目次
親知らず抜歯後の食事はいつから食べられるの?
親知らず抜歯後の食事は、抜歯後2~3時間して麻酔が切れたら食べられます。麻酔が効いていると、舌や唇を噛んでしまう危険があるので、必ず麻酔が切れてから食事してください。
左右上下の親知らずを全身麻酔で同時抜歯した場合は、麻酔が切れる術後3~4時間から水が飲めるようになり、その後出血も酷くなければ食事ができます。入院している場合は、看護師がしっかり食事の時間などを管理してくれるため安心です。
3~5日間は流動食

抜歯後3~5日間までは、お粥や雑炊、プリン、ゼリー、ヨーグルト、豆腐などの柔らかくて消化のよい流動食がおすすめです。
同時抜歯した場合は、しばらく口が開かないので流動食や離乳食が重宝します。小さなスプーンで少しずつ口に運び、飲み込みましょう。
術後は食欲がなかったり、食べれる量が少なくなるため栄養不足になりがちです。栄養不足になると傷の治りも遅くなるため、栄養はしっかり摂ってください。
1週間すぎから、柔らかい一般食

抜歯後1週間もすれば、少し口が開くようになり、普通の食事も食べられるようになります。この頃から、ハンバーグやポテトサラダなど、少しずつ柔らかい普通食に切り替えていきましょう。
※筆者の体験談に基づくものであり、個人差がございます。
親知らず抜歯後に食べてはいけないもの
抜歯後1~2週間は、以下の食べ物は控えましょう。
アルコール類や香辛料

お酒や香辛料は血行が良くなり、出血を促します。しばらくはアルコール類や、カレーなど香辛料が入った刺激物は控えましょう。
麺類

麺類などすすって食べるものは、かさぶたを吸い取ってしまう恐れがあります。かさぶたが取れてしまうと、ドライソケットになってしまうため、抜歯後1週間は麺類を食べないようにしましょう。
硬い食べ物

せんべいやポテトチップスなど硬いものは、抜歯部分を傷つけてしまう恐れがあるため、抜歯後1週間は控えてください。
また、ゴマやイチゴの粒など小さくて硬いものは穴に入ると痛みを伴ったり、炎症を起こす恐れもあるため、避けた方がいいでしょう。
親知らず抜歯後の食事で気をつけること
栄養をしっかりとる
栄養が不足すると、傷口の治りが遅くなります。免疫力が低下し感染症にもかかりやすくなるため、栄養をしっかり摂りましょう。
急いで食べない
術後慣れないうちに急いで食べると、舌や唇を噛んだりして大変危険です。傷口に負担がかからないように、焦らずゆっくり食べましょう。
舌でいじらない
穴に食べ物が詰まっても、無理に舌でつつかないようにしてください。傷口が開いたり、細菌に感染する恐れがあります。
傷口付近で食べない
食べ物が触れると傷口が開いたり、細菌に感染する恐れがあるため、なるべく傷口付近では噛まないようにしましょう。
縫合している場合は糸に食べ物が引っかかりやすく、気になってむやみに舌で触ると、糸が取れて傷の治りを遅らせてしまいます。
飲み物をガブガブ飲まない
飲み物を飲みすぎると、かさぶたが流されてドライソケットになる恐れがあります。数日間は、水をガブガブ飲んだり、激しいうがいは禁物です。
また、口の中の食べカスを洗い流そうと、強くゆすぐなどの行為も避けてください。かさぶたまで洗い流してしまう恐れがあるので、水を飲んだり、ゆすいだりする時は優しくやりましょう。
ストローで飲んだり、すすらない
ストローで飲んだり、すするなどの吸う動作は口の中が陰圧になり、かさぶたまで吸い取ってしまう恐れがあります。かさぶたが取れたらドライソケットになる恐れがあるため、術後1週間はストローで飲まないように気をつけましょう。
火傷に気をつける
麻酔が効いていると温度の感覚が麻痺しているため、熱いものがわからず火傷をしてしまうことがあります。麻酔が効いている間に飲み物を飲むときは、冷めているのを確認してから飲みましょう。
親知らず抜歯後におすすめの食事
左右上下の親知らずを同時抜歯した筆者の経験をもとに、“抜歯後におすすめの食事” をご紹介します。基本的に噛まずに食べられる柔らかい食事がおすすめです。
術後1週間はまともに食事ができず、以下の食べ物がとても重宝しました。
おかゆ

親知らず抜歯後は、柔らかくて食べやすい「おかゆ」が重宝します。卵や野菜などを入れることで、栄養もしっかり摂れます。傷口にも優しくておすすめです。
豆腐

親知らず抜歯後は、柔らかくて健康的な「豆腐」がおすすめ!豆腐にはたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は皮膚や筋肉の材料であり、傷口を早く治すには効果的です。
ゼリー

親知らず抜歯後には噛まずに食べられる「ゼリー」がおすすめです。ゼリーには豊富なコラーゲン/ゼラチンが含まれており、コラーゲンやゼラチンは皮膚の生成を活性化させる効果があり、傷の治りも早くなります。
ウイダーインゼリー/カロリーメイト

親知らず抜歯後は、まともに噛めないため、カロリーメイトやウイダーインゼリーが重宝します。ビタミンやミネラルなど豊富な栄養素を摂取することができ、抜歯後の栄養不足を補ってくれます。
そのまま吸うのではなく、一度お皿に移してからスプーンで食べるようにしましょう。吸ってしまうと、かさぶたが取れてドライソケットになる恐れがあります。
冷たいスープ
スーパーによくある「冷たいスープ」シリーズは親知らず抜歯後に、とても重宝します。栄養もしっかり摂ることができ、カボチャやコーンなど、色々な味が楽しめて美味しいです。
傷口の治りが早くなる食べ物
傷口を早く治すために以下の食べ物を積極的に摂りましょう。
亜鉛
亜鉛は細胞分裂を活性化させて、傷口を早く治す効果があります。亜鉛は卵、大豆、玄米、ゴマ、豚レバー、牛もも肉などに含まれています。
玄米のおかゆ、卵がゆ、ゴマ豆腐などは柔らかいので、親知らず抜歯後でも食べやすいです。
クエン酸とビタミンC
傷口の治癒は亜鉛だけでは足りません。クエン酸やビタミンCには、亜鉛の吸収率をアップさせる働きがあり、一緒に摂ることで、傷口が早く治ります。
クエン酸やビタミンCは、レモン、ミカン、梅干し、キウイフルーツ、パイナップルなどに含まれています。
食後のデザートとして果物を食べるとよいでしょう。
ビタミンB群
ビタミンB群(ビタミンB2/B6/B12/ナイアシン)は皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。これらの栄養素を摂取することで皮膚や粘膜の炎症が緩和され、傷の治りが早まります。
ビタミンB群はレバーをはじめ、ゴマ、納豆、鶏卵、バナナ、赤ピーマン、牡蠣、海苔などに含まれています。
これらの食事は抜歯後にはなかなか摂りにくいため、ウイダーインゼリーや野菜ジュースなどで補うと良いでしょう。
ビタミンE
ビタミンEは細胞の再生を促す作用があるため、傷の治療に適しています。ビタミンEは主にカボチャ、ほうれん草、バジル、アボカド、モロヘイヤ、落花生に含まれています。
冷たいスープや豆腐シリーズにもカボチャ、ほうれん草、アボガド味があるので食べてみてください!美味しいです!
アミノ酸
アミノ酸は細胞の修復に欠かせない成分です。皮膚の主成分はたんぱく質であり、たんぱく質は体内に取り込まれると、アミノ酸に分解され細胞になります。
たんぱく質をたくさん摂ることも大切ですが、アミノ酸を直接摂ることで吸収率が高まり、効率的に傷を治すことができます。
アミノ酸はマグロの赤身やカツオの刺身、牛肉、鶏肉、豚肉、アスパラガス、大豆、チーズなどに含まれています。
術後1週間して少しずつ普通食が食べれるようになったら、ネギトロやお刺身、ハンバーグなど柔らかくて食べやすい料理を取り入れると良いでしょう。
傷口を治すには「バランスのよい食事が大切」

親知らず抜歯後に傷口を早く治すためには、栄養バランスのよい食事が大切です。栄養が不足すると傷口の治りが遅くなります。
術後はまともに食べられないため、食事から栄養を摂るのが難しく、栄養補助食品を活用して少しでも栄養を補いましょう。
左右上下の親知らずを同時抜歯した筆者は、食事がまともにできない術後1週間、カロリーメイト、ウイダーインゼリー、野菜ジュースが重宝しました。
※ドライソケット
親知らずを抜歯すると、歯を抜いた穴に血がジェル上に固まってかさぶたが作られます。このかさぶたのことを、血餅(けっぺい)と呼びます。かさぶたが取れると骨がむき出しになり、ドライソケットという症状を引き起こします。
ドライソケットになると、激しい痛みを感じ、2週間以上も痛みが続くこともあります。そうならないためにも、親知らず抜歯後の食事やケアを気をつけましょう。
【関連記事】
ドライソケットとは?期間はいつまで気をつければ良いの?!
まとめ
上下左右の親知らずを同時抜歯した筆者の経験から、親知らず抜歯後の食事について紹介しました。
術後はまともに食事ができないため、流動食などの柔らかい食べ物が重宝しました。親知らず抜歯後の食事で心配されている方は、ここで紹介したことを参考にしてみてください。
親知らず抜歯後は腫れや痛みが辛く、外出する気力がなかったため、私は西友のネットスーパーで注文しました!午前中に頼めば当日に届けてくれて、とても便利なので、是非ご活用ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。